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職人File Vol.6 「建物も近所付き合いも、土台をしっかり」

2014-02-13

基礎工事 村上博章

年齢:37歳

 

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中学を卒業して、「すぐに働く!と」決めていた村上氏は、

コンクリートで建造物を造る型具大工の道に進む。

手に職をつけるにもいろいろあるが、先輩が働く姿を見て「型具はカッコいい」と思っていたという。

最初は材料の準備ばかりで、仕事は見て覚えた。

数年後、「上物だけじゃなく、これを支える部分もやりたい」と、

土木の仕事に就いた。

3年ほど修行を積んだ後、知り合いの基礎工事の会社に移り、

型具大工の経験を生かしてしっかりと強い建物の土台を築く職人となった。

どんなに立派な家でも、頼りない土台の上にあっては用をなさない。

大切な家を、何十年も支えていく基礎を築くのが、村上氏の仕事だ。

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30歳までは自由に生き、30歳で自分の会社を持つと決めていた。

村上工業を立ち上げ、身を固めたのが、予定通りの30歳。

最初の1~2年は、人とのつながりを作ることに一生懸命だったという村上氏。

会社の看板を背負って一心不乱に働いた。

人の良さとひたむきな仕事ぶりが評価され、人からの紹介で仕事が増えていった。

 

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基礎工事、土間コンクリート、擁壁、解体工事なども手がけ、この業界では高知県内1、2を争う多忙ぶりだ。

現在5人の社員とともに働く村上氏だが、仕事を教えることの難しさ、

人の生活を支えることの重責をひしひしと感じる若き社長。

「先のことより、今の仕事を大事に。目の前のことを一生懸命にやること」と、

忙しい毎日ながら充実感に満ちている。

家に帰れば9歳から2歳までの4児の父。

家族の幸せが仕事のやりがいにつながっている。

 

タイセイホームの現場では、地をならして固め、基礎を打つ仕事。

最も大事なことは、ケガをしないこと。

工事を止めないこと、後の工事に迷惑をかけないこと、それが何よりもお客様のためだと言う。

最初に現場で工事をするものとして、近隣へのあいさつも大事な仕事。

「どうしても騒音や埃でご迷惑をかける作業なので、

すみませんという気持ちは必ず言葉にして伝える」と言う村上氏。

 

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気持ちよく作業できる環境を作ることが、

後の工事やそこに住むお客様との人間関係にもつながっていく。

まだ、家の形がない初期の仕事。現場に足を運ぶお施主様は3割ほどで、

大工や左官に比べたら、コミュニケーションの機会はぐっと少ない。

「ちょっとさみしいね」と本音もチラリのぞかせつつも、縁の下の「見えない仕事」に熱意を燃やす。

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