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“こだま”でしょうか

2015-11-24

 

先日、四国サミット(業者&職人会)をおこないました。

 

 

今年で、もう第3回目。

 

第一回目から業者さんや職人さんに向けて、

あいさつの大切さや現場の清掃、整理整頓などを

中心に話をしてきました。

 

情けないことに、

こんなことから話し合わないといけなかったのが、

これまでの建築業界とタイセイホームの現状。

 

 

 

そして、第3回目になって、

副会長の岡村さんが私にこんなことを言ってくれました。

 

 

「社長、正直な話、

おまんが業者会をつくると言い出したときは、

また社長が何を言い出したのかと思いよった。」

 

「けど、この会はホンマにやって良かったと思う。

なんでかって言うと、他の現場へ行ってもまともに挨拶できんし、

現場も汚い。

でも、タイセイさんの現場に行ったら、みんな挨拶をしてくれる」

 

「これだけでも気持ちがいいし、

他の現場へ行くときは憂鬱になる時があるけど、

タイセイさんの現場に行くときはそんなんが全くないき。

だから現場もスムーズにすすむ」

 

と言ってくれました。

 

 

 

確かに、挨拶は良くなりました。

 

職人さんや業者さん同士でもあいさつのお蔭か、

みんな仲良くなって和気あいあいと仕事をしているようです。

 

 

しかし、

ただのあいさつの話や現場をキレイにしようという話。

 

決してレベルの高い話ではありません。

初歩の初歩の話です。

 

 

ですから、今回から少しレベルを上げました。

 

かと言ってそんな大した話ではありませんが・・・(笑)

 

 

 

 

今回、自分が話をしたのは 「言葉」 について。

 

 

ウチの職人さんはみんな良い職人さんばかりなんですが、

その中でも、

いつもお客さんから声のあがる人気のある職人さんがいます。

 

結局、

お客さんから選ばれる職人さんにならないと

仕事がもらえませんから最も大切なことです。

 

 

 

それで、よく考えてみると・・・

 

人気のある職人さんって、毎年同じ人なんです。

 

 

「なんでだろう?」ということに疑問を持ち始め、

人気のある職人さんとそうでない職人さんとの違いを

自分なりに調べてみました。

 

 

 

ウチの会社に松岡さんという棟梁がいます。

 

お客さんからもスタッフからも人気のある棟梁です。

実は、私からも人気があります。(笑)

 

 

 

じゃあ、なぜ松岡さんはこんなに人気があるのか?

 

 

 

厳正な私による調べですが(笑)、 

 

違いは「言葉」 ということに気がつきました。

 

 

 

自分が松岡さんに会ったら、必ず言ってくれる言葉があります。

 

「社長、また仕事をいただきました。

いつもいつもありがとうございます。本当に感謝しています。」

 

屈託のない笑顔で感謝の言葉を言ってくれます。

 

それが会うたびにです。

 

 

 

この言葉を聞いた自分は、

 

「いや~、自分たちの仕事があるのは、

松岡さんたちがいい仕事をしてくれるおかげです。

いつもありがとう!」と言っています。

 

そして、そのたびに言葉には出さなくても、

「なんとか次も松岡さんの仕事を構えてあげないといけない」

と考えています。

 

 

だから、たったこれだけのこと。

 

でも、たったこれだけのことと思われがちですが、

この“たったこれだけのことが実は大差”なんです。

 

 

私も人間ですから、

いつも文句ばかり言うような職人さんには、

こんなことを言ってはダメですけど、

「もうこの人には仕事を構えたくない」と思ってしまいます。

 

逆に、松岡さんのように仕事を構えただけで、

感謝の言葉を言ってくれる人には自分も感謝言葉を返すし、

「何とかしてでも仕事を・・・」と思ってしまうんです。

 

 

山で「ヤッホー」といったら「ヤッホー」と返ってくる

 

“こだま” のようなものです。

 

 

 

だから、自分が感じることとお客さんも同じです。

 

お客さんからすると、

職人さんって怖い存在で、そんな愛想もなく、あいさつもロクにしない。

 

そんな職人さんが気遣いもしてくれて、さらに感謝の言葉を言ってくれる。

 

これがギャップで、

自分たちが言うよりもお客さんが喜んでくれたりします。

 

 

だから、「感謝の言葉を伝えよう!」

みたいな話を四国サミットでしました。

 

 

やっぱり、

思うだけじゃなく、感謝を言葉で伝えることは大事ですよね。

 

 

 

それでは、また。

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